「山を織る、雪を彩る」新潟の古代織物を体感する展覧会

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先史時代（紀元前14,000年頃～紀元前300年頃）の縄文時代から今も織られている古代布が​​2種類あることをご存知ですか？ 独自の技術が忠実に受け継がれています。

伝統的な手織りの羽越品布や越後上布と、その伝統を今に伝える職人たちを紹介する小さな展覧会が、11月16日から24日まで東京都世田谷区で開催される。

展示会の会期の初めと終わりに行われるイベントは、これらの伝統的な織物コミュニティの人々が自然とどのように調和して暮らしているかを学ぶ貴重な機会を約束します。 伝統的な織機で丁寧に手織りされる様子を間近で見ることができる織機の実演や、織物職人2名によるパネルディスカッションも予定されています。

生地のほか、漆や桐など、新潟の魅力的な工芸品も多数展示します。 （展示会の詳細は下記をご覧ください。）

新潟県の最北端、山形県との県境に位置する村上市は、三北郡と呼ばれる地域にあります。 この地域の山奥にある山隈田という片田舎は、羽越の品布が作られる里です。

この仕事は、一年中毎日行われる骨の折れる作業を必要とします。 生地の糸は、山熊田の山々に自生するシナの樹皮から採取した繊維から作られています。

品布は耐久性や水に強いことから、古くから実用布として珍重されてきました。 今日では、独特の精緻な織物として賞賛されています。 実際のシナの木の色合いを反映した生地の色のグラデーションからは、山の空気の香りが感じられそうです。

埼玉生まれの大滝順子は、国内外で精力的にアーティストとしてのキャリアを積んできた。 しかし、彼女は地元山熊田の村社会の土地と生活に魅了され、2015 年にそこに移住しました。

大滝さんは、村の漢字のとおり「山」「熊」「田」「田」と一体となって暮らす村の人々とともに、山奥での暮らしに身を投じました。書かれた。

山を敬い、四季折々に調和しながら暮らす村人たちの日常は、厳しくも美しく感動的です。 山隈田では、かつて日本全国で当たり前だったオーガニックなライフスタイルが今も息づいており、羽越志名布の創作活動にインスピレーションを与えています。

大雪が静寂の白い世界を包み込む南魚沼地方塩沢。 家々からは織機のカチャカチャという心地良い音が聞こえてきます。

冬は豪雪な県として知られる新潟県の中でも特に豪雪地帯です。 この地域は一年のほぼ半分が雪に覆われており、毎年冬には最大 3 メートルの雪が降ります。

この地で発展した麻織物「越後上布」は、雪なくしては語れません。 チョマ、つまり苧麻（麻としても知られる）から作られた極細の糸が、湿気の多い冬の間、ゆっくりと慎重に織り上げられます。 そして春になると、仕上げに雪原に生地を広げて日光に当てます。

1本の生地が完成するまでに約2年かかります。 この透明な雪に覆われた地域で数千年にわたって実践されてきたこの方法は、非常に魅力的なものです。